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カメヤ鍼灸舎 のびのび » 福島紀行その1
カメヤ鍼灸舎 のびのび
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福島紀行その1

「1年後の夏の旅」
8/18 1PM 南相馬、小高川

120818_132403.jpg「福島クダラナ庄助祭り」
http://www.pj-fukushima.jp/festival/201208post-70.php
に参加後、
知人数名と福島市中心部から山の中の飯館村、
海側の南相馬、
そして南下して
国道6号線の立ち折り禁止区域北端まで車を走らす。

飯館村はひどい有様だった。
人気(ひとけ)がないっていうのはこういうことを言うんだな、と思った。
原発の爆発以前には水田だったところは、
(線量が高く耕作できないので)草茫茫の荒れ地。
道の脇、ところどころにある家は雨戸が閉められたまま。
なにかの施設のグランドだろうか、
除染した土を入れたバカでかい黒い容器が
カフカ的な整然さで並べられている。

南相馬の街におりると、打って変わって普通の街になる。
道の駅では地元の人たちがレストランで飯を食べている。
ところが、国道6号線を少し南へくだった
小高川を越えたあたりで空気がガラリと変わる。

まるで線で引かれたかのように
小高川を境に北と南で、生きている町と死んでいる町に
分かれているように見えた。

国道より海沿いの方に入ってみる。
何も無い。ほぼ何も無い。
草だけが生えている。
ところどころに流されないで残った民家がある。
近くに寄ってみると窓や戸はなく、いささか傾いているようだ。

太平洋に出た。
低い防波堤の上に立って南の方を眺める。
1Fのある方角だ。
国道6号線はここから数キロ先で立ち入り禁止区域となる。
海沿いの地域は南北に分断され、
相馬からいわき市には抜けられない。
立ち入れるのは許可車だけ。
これから何年、いや何十年この状況が続くのだろうか。
パトカーの赤灯がいやにリアルな感じを増す。

去年、ボランティアで東北へ行った人たちがよく言っていた。
「行ってみないとわからないよ」
高校の同期の制服組の彼も話していた。
「いやあ、悲惨だった、大変だった」

1年後の夏、小高川河口に立ってみた。
家がない。人がいない。荒地に草が雑に生えている。
道は途切れていた。

2012年08月31日 店長とエコ活動「ゴミはゴミ箱に!」

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