カメヤ鍼灸舎 のびのび
浜松にある ハリ・灸・手技療術の 東洋医学の治療所です

ストレンジ・デイズ

dscf0990.JPG昔の人は風が「情報」を運んでくると思っていた。
風の温度や湿度や匂いで、明日の天気がわかった。
ところがどうだろう。
放射能は匂いも足音さえ立てずやってくる。
僕らにはなんの「情報」もない。

地震津波の自然災害と原子力発電所の爆発は、
同じフェーズで語ってはいけないと思う。

「善人」になるくらいなら言いたいことを言って
「トンデモない奴」と呼ばれた方がいい。
原子力発電や放射能について、いろいろ書いてみることにした。

*3月某日

桜餅を買いに行ったら、
和菓子屋さんで原子力の話になった。
「しかしアレだな、アレは太陽みてぃなモンだな。
人間が太陽を造っちゃいけねえよな、神様じゃねえんだから。
最近はテレビも朝日ニュースターしか見ねぇよ。
嘘ばっかだもん民放はさ。」
そうだ、確かにネットから得られる情報の方が有効だったもの。

本屋さんにいったら、また原子力の話に。
「やっぱこういうのは、根っこを知らないといけないよね。
誰が何の為に始めたかってさ。
日本で原子力を始めたのは、中曽根康弘と正力松太郎だね。
当時、アメリカにホントに復讐したい人たちがいたのよ、
核武装してさ。」
そうだ、それがいつのまにか利権の温床になって、
原子力産業は金になると、志のない人々が群がったんだな。

高校の先輩が健康食品のセールスにやって来た。
「今回の原発の事件でわかったんだけど、
原子力の産・官・学と医療業界も同じ構造なんだよね。
ま、どの業界もそうかもしれんけど、
人の生死に関することだからタチが悪いよね」
まあまあ、僕もそう思うけど、
なんで先輩は健康食品を売りだしたんだろ。

東京の知人が言う。
「実は、弟が震災以降ネットばかり見てて全然仕事しないんだよ。
『地震兵器』がどうのこうのと真顔で言うんだよ」
「それってニューメキシコから送ったってヤツ?(笑)」
こういう話を言っている人たち、結構いました。 陰謀説??
あと、被災地に念を送るとかいうオカルトな人たち。

大事なのは、
自分で考えて判断して行動すること、
そしてその責任は自分がとること。
科学は信用してもいいけど、信仰してはいけないということ。
(科学は実は不確かなモノだし、
今回いちばん信用できなかったのは「科学者」連中だもの)
こんなことは有事でなくっても、
わかってなくてはいけないんだけど。

* 4月某日

現場に行こう。でもフクシマには行けないから、
そこで、浜岡原子力発電所・原子力館に行ってきました。
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往診先の掛川市から8キロほど東へ
国道150号線を車で走る。
御前崎市へ入って原発へ2キロほどになると、。
補助金のせいだろうか、小ぎれいな片側2車線の
バイパス風の道沿いに量販店や
レストランチェーン店が並びだす。

丘を上った先の遠州灘沿いに浜岡原子力発電所があった。
桜がきれいに咲いていた。
フクシマとほぼ相似。
海沿いに建つ無機的な大きな箱状のモノ、数機。
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原子力館には、
3号機原子炉と同型のレプリカが展示されていた。
大きい。ビル4階分くらいある。
原発推進派の洗脳パネルが並んでいる。

「日本はエネルギー小国だから。
石油は遠くない未来に枯渇するから。
プルサーマルは再生可能なエネルギ−だから。
二酸化炭素は排出しないから。」
これらが彼らの「大義名分」。
一見マトモに論じられているこの話の罠に
気づかないほど、僕の脳はメルトダウンしてはいない。
なんだか信仰宗教の勧誘の方法と似ていなくもない。
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エコからエヴァへ。(笑)
1号機とか、2号機とかまさにエヴァだ。

* 5月某日

放射能に関する発言で有名になった
中部大学の武田邦彦教授が気になってブログを覗く。
この先生はテレビで発言するのを見るのもおもしろけど、
文章の表現のほうがスマートでいい。

武田氏の他の分野の著作『大麻ヒステリー』(光文社文庫)
を読んでみた。
大麻をめぐる歴史の記述(とくに合衆国の禁酒法からの流れ)が
おもしろい。でも、なぜ禁酒法が関係するの?
「何事も、自分の頭で正しいどうかを判断するためには、
判断の対象になるものを直接的に知るだけではなく、
その周辺の物事の理解が必要です。」だって。なるほど。

*5月某日

ふと、村上春樹のエルサレムでの受賞挨拶を読み返そうと思った。
「壁と卵」(『村上春樹雑文集』に収録)から以下、引用。

「(略)我々はみんな一人一人の人間です。
システムという強固な壁を前にした、
ひとつひとつの卵です。
我々にはとても勝ち目がないように見えます。
(略)もし我々に勝ち目のようなものがあるとしたら、
それは我々が自らの、そしてお互いの魂のかけがえのなさを信じ、
その温かみを寄せ合うことでしか生まれてくるものでしかありません。
(略)システムを我々に利用させてはなりません。
(略)我々がシステムをつくったのです。」

うん。パンク魂に火が点いた。ライト・マイ・ファイアー!

奇妙な日々は続く。

2011年05月14日 店長の二刀両断「世の中バカなのよ」, 店長とエコ活動「ゴミはゴミ箱に!」

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