『癌患者を救いたい』を読んで
浜松で開業して早2年が経ちますが、
「癌」を患ってる方を鍼灸師として診る機会があります。
しかし、自分はどれだけ「癌」についての
情報を知っているのでしょうか?
『患者よ、がんと闘うな』など
いわゆる一連の近藤誠先生の著作には目を通し、
『買ってはいけない』を読んだら
『「買ってはいけない」 を買ってはいけない』を
読まなくちゃという法則(笑)に従って、
反近藤情報も一読したつもり、ではありました。
そして、今回のLEE先生の
『癌患者を救いたい』(3/20発売)です。
LEE先生の論は、ブログで拝読してはいたのですが、
*ブログ「異端医師の独り言」
http://blog.livedoor.jp/leeshounann/
あらためて活字になった本を手に取ってみると
迫力を持ってこちらに迫ってきます。
本気です。だから本はいいんだと思います。
LEE先生はあくまでも科学的に「癌」を検証し、
日本の医療がいかに鎖国状態にあるのか、ということ、
官、業界、製薬会社の利権、
経済としての医療になってしまっている現状に
正直に真摯に論を進めているのです。
いまの日本の医療界(というか日本の社会)を
盲信している人々にこそ
ぜひ一読して欲しい本だと僕は思います。
で、読んで自分で考えて判断して行動すればいいのだと思います。
そのための本だと思うのです。
こんな本を出していいんですか?
と思う方々は間違った情報に囚われているのかもしれません。
いいんです、表現とは闘いだからです。
「本当のことなんか言えない」世の中ではないのです。
まあまあ、この本を読んで
自分が『癌」になったら、と考えました。
自分の死にゆく方を考えてみました。
さて、どうしよう。
リテラシーを持ってどう行動するかは、
僕らの自由なのです。
『癌患者を救いたい—PSA検診のウソ』
李 漢栄 (著)
http://www.amazon.co.jp/癌患者を救いたい—PSA検診の嘘-李-漢栄/dp/4901609297
2010年03月20日 鍼灸について