カメヤ鍼灸舎 のびのび
浜松にある ハリ・灸・手技療術の 東洋医学の治療所です

『椅子がこわい』を読んで

images.jpeg夏樹静子といえば、2時間ドラマ。
2時間ドラマといえば、夏樹静子。
いやいや、薬師丸ひろ子の『Wの悲劇』か。(古ぅ)
ではなくって、
今日の話題はかの大作家が抱えていた
激しい腰痛についての本なのです。

痛みというのは、どうやって起こるのだろう?

佐渡のH先生のブログを拝読したり、
痛みを取り除くことを業としてから
このことについてよく考えるようになりました。

機能性疼痛とか器質性とか、いろいろ
考え方は様々だと思うのですが、
痛みに関しての影響は、人間の「脳の問題」が大きいのでは
と感じることが多いのです。

たとえば、こんなお爺さんの患者さんがいました。
家の土間で転んで肩を強く打ちました。
お医者さんで写真を撮って異状なし。
お爺さんの親戚の接骨院の先生にも異状なしと言われて、
テーピングと湿布。
でも痛みは治らない。で、僕が治療に呼ばれました。

お灸と手技で治療をして可動域にも問題はないし、
他動だと手は上に挙がるのだけど、
自分では上腕の挙上ができない。
どうしても余分な力が入りすぎてしまう。
というか話をしてみると、
もう自分では腕が上がらないと
思い込んでいるフシがあるような気がしてきました。
なので、僕はその脳のプログラムを
書き換える必要があると思ったのです。
(この件はまだ2回めの治療が来週なので、また)

さてさて、かの夏樹静子先生の
腰痛の場合はどうだったんでしょうか?
詳しい書評は↓「松岡正剛 千夜千冊」に書いてあるので、

http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0146.html

簡単に説明すると、
整形外科、鍼灸、カイロ、お祓いなどなど
いろんなDr.ショッピングをした後、
たどり着いたのは、心療内科の断食治療。
(森田療法と書いてありましたが、詳しいことは?)
この先生の腰痛の原因が「脳の問題」であったとは。
そして、この本の後半部分の著者の葛藤は、
我執とでも言うのでしょうか、
凄まじいものがあると思いました。

私も鍼灸学校に入る前に
心因性の疼痛で悩んだ時期があったのですが、
下落合にいらした森田正馬(森田療法)の直弟子さんのところに
カウンセリングに行ったら、「君、もう治っているよ」と
言われて(笑)、絶対臥褥などの治療法は受けませんでしたが。

あ、そうそう
話題は変わってしまうのですが、
鬱病、不眠になってしばらく会社を休んでいた
大学時代の友人のZ君から、
復職したというメールがきました。

「おかげさまで10月13日から正式に職場復帰してます。
(中略)鍼と灸とマッサージを教えてもらって
自分の身体を意識するようになりました。
歩きまくって漢方飲んで体重も5キロ減量。軽くなりました。
I Phoneで音楽聴きながら歩いていると、
見るものすべてが美しいと感じるようになりました。
睡眠もようやく安定的に5時間くらいは取れるようになりました。
不思議なもんですね、身体って。
これからが本番なんで、ぼちぼちやっていきます。
取り急ぎご報告まで。
Mr.ノイ・ロゼ こと Z拝」

彼に僕が鍼灸治療をしたのは、実は1度だけ。
それも休職中との知らせを聞いての、押し掛け治療。
彼のカラダは、彼が自分で治したのです。

「不思議なもんですね、身体って。」
うん。僕も最近、そう思うようになりました。

2010年01月29日 鍼灸について

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