音楽は魂を浄化するのか?
1/6 友人からの電話で、大学時代のエンゲキ仲間の
「NC赤英(エヌシーあかひで
*僕が知ってる頃はニュークリアーあかひで
と名乗ってました)」
こと、赤堀清英氏が
がんで亡くなったと知る。(42歳)
ここ10年以上会っていなかったし、
最後に一緒にお芝居をしたのは20代の終わりの頃。
突然の訃報に絶句。
思えば、彼がいちばん純粋にあの頃の想いを胸に
まだ演劇を続けていたのだな。
1/8 赤堀君のお通夜に行く。
なんのご縁か、たまたま僕が静岡往診でいく
患者さんの家の近くの葬儀場。
白衣を喪服に着替える。
1/9 明日の、漫画家のしりあがり寿先生の新年会
「さるはげロックフェス」(於:新宿ロフト)で演奏する、
昔のバンド「スイマーズ」のリハーサル。
この面子では、ほぼ20年ぶりのスタジオ入り。
みんな40歳を過ぎて、それぞれの道を歩んでいる。
ドラムを除いて、3人はオリジナルメンバー。
あの頃はあんなに簡単に会えたのに、
わずか4時間、1日だけの練習。
しかし、スリーコードのロックンロールバンドなので、
眠っていたソフトウェアを再起動するには、
充分な時間だった。
1/10 新宿ロフト。
20年ぶりのバンドをやった。
息切れする(笑)20分のライブ。
ライブにはライブ用のカラダが必要だ。
セットリストは当時の楽曲ばかり。
アラフォーバンドと思えないメチャクチャな演奏。
あの頃、阿佐ヶ谷のボロアポートでつくった
楽曲が20年の時を超えて自分に還ってくる。
これはメッセージだ。
赤堀君の追悼をと思ってのぞんだステージであったが、
果たして、そのことも忘れてしまうほど集中していた。
音楽はいい。とてもいい、と思う。
いろんなバンド、お笑い芸人、
アニメの巨匠(ガンダム)、詩人・谷川俊太郎
などが出演したサブカル新年会の狂宴は、
明け方まで続いた。
『僕はロックンローラーじゃないから』
(詞曲:スイマーズ)
‘10年、新宿ロフトにて
1/20 チャボ、仲井戸麗市の『I STAND ALONE』を聴く。
昨年、秋に渋谷AXで行われたライブのDVD/CD盤。
楽曲はほとんどRCの名曲で、
彼らの人生の映画を観ているかのような、
キヨシローへの想いがつまった音楽と詩。
車で地方の国道を走らせながら大音量で聴く。
20年ぶんの風景が後ろへすっとんでいく。
僕は「次へ進まなくちゃ」、とアクセルを強く踏んだ。
2010年01月29日 音楽について