1Q84 と 1985
ソートーなドブ板選挙がはじまったようです。
前職のセンセからこちらのケータイに
直接電話がかかってくるほどです。
ニセモノかと思った。
まじめな話。
今こそ、過去から今に至る社会の「総括」を
すべき時じゃないかなと、思う。
どこから、なにが、間違ってしまったんだろ。
な〜んて思ってたら、アラカン(カンは還暦のカン)の
二人の作家がそれぞれの「総括」をしてました。
ひとつは小説、ひとつはエッセイ。
以下、私の感想です。
村上春樹著『1Q84』では、ねじれの時を1984年に設定。
新宗教、学生運動の変遷などを記号にしながら
「実体のない」世界で
「僕」が「実体のある」モノをつかむまでを描いてます。
ああ、そうか。今って「実体のない」もんね。
こちらは、小説的表現でした。
橋本治、こちらはエッセイです。
『大不況には本を読む』では、1985年に設定。
アヘン戦争以降、黒船来航以来の世界経済について
わかりやすい言葉で語ってくれてます。
とても腑に落ちました。
経済は永遠に発展しうるのか?
こういうところから議論をはじめないと、
いけないなと思いました。
歩いて84〜85年頃まで戻っていって、
そんで過去から今を振り返ったら
今はどの方角だったけ?と、足元がわからなくなった。
その答えを探さねばと思う。
「実体のある」世界を取り戻さんといかん思う夏。
橋本治先生の本はお薦めです。ご一読あれ。
2009年08月08日 店長の二刀両断「世の中バカなのよ」