カメヤ鍼灸舎 のびのび
浜松にある ハリ・灸・手技療術の 東洋医学の治療所です

ピナ・バウシュが死んだことなんてだあれも知らない

180px-pina_bausch_cropped.jpgカーヴァーの時もそうだった。
ピナ・バウシュが死んだっていっても、
街中の人たちが振り向くわけじゃない。
だけど僕は、
あの日受けた衝撃を今でも忘れていないのだ。
80年代の終わり、20代の僕は
ピナ・バウシュ率いるウッパダール舞踏団の
『カーネーション』を半蔵門の国立劇場で観た。
いや、観てしまったのだ。

そして、それは僕にとって表現について考える
すごく大きな出来事になってしまったのだ。

090703_01120001.jpg舞台一面じゅうに群生したカーネーションの上で、
男や女が素敵なダンスを踊っていた。
いや、それはダンスじゃなかった。
なんだろう、それはダンスという
カテゴリーに属する類のものではなく、
カーネーションの上で人が何かをしている、
と言ったほうが正しいかもしれない。

ピナ自身が自らを「タンツ・テアター」と呼んでいるように
それはダンスというか、演劇というか、
でも名付けてしまうと陳腐になってしまうような、
そんな舞台だったと思う。

いままで観たことがないものを
観てしまった衝撃を、いまでも僕は忘れられないのだ。
そしてその風景は、僕が心のどこかでまさに待ち望んでいた
表現だったと思う。

Danke schon. ピナ!

ピナ・バウシュ(コンテンポラリーダンスの演出家、ダンサー)
1940/7/27〜2009/6/30

2009年07月03日 芝居について

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