いらないものは全部切っちゃえ
とは、いかがなものか。
ブルートレインこと東京初の夜行列車が
廃止されるという。
「利用率が低い」のが廃止の最大の理由で、
「車両が老朽化している」「夜間の要員確保が難しい」
などの事情からだそうで。
時代に合わないから、効率が悪いから、
いらないものは全部切っちゃえ、というのはいかがなものか。
ちょっとは工夫してみるとか、
改良して残そうとする姿勢も見せずに、
すぐに廃止してしまう傾向があるような気がする。
我輩思うに、
利用者の立場からいえば、寝台車の料金体系に
改善の余地があると思う。
グリーン車ができる前の旧国鉄以来の、一等二等車時代の
料金体系を残してしまっているので、
寝台車に乗るには、特急料金+寝台料金を払わなければいけない。
そして、この寝台料金の値段が時代からずれているので
みんな利用しないのだと思う。
逆に言うと、寝台ではない(あきらかに寝ているのだけど
枕を支給していないという建前で「のびのびシート」
という名称で寝台料金を取らない)
サンライズ出雲・瀬戸のその座席(?)は満員御礼だもの。
ブルートレインが時代に合わなくなったのではなく、
寝台料金が高くって
時代にそぐわなないのであ〜る!
そして、なぜかJRはこの寝台料金には手を突っ込まない。
夜行列車、は情緒、風情を僕に感じさせてくれる。
ガタゴト揺らされて、夢うつつ、
朝起きると知らない土地なのだ。
素晴らしいぢゃないか。
これから詩も歌も、つくれないぢゃないか。
上野初の夜行列車降りた時から〜、って歌えないぢゃないか。
歌舞伎座の立て直し、しかり。
この国の人たちは、効率優先で
いらないものは全部切っちゃえ、とホントに思っているの?
小金井公園の東京たてもの園とか、
犬山の明治村に行って、
なくなった風情を楽しみに行こうかしらん。
2008年12月23日 店長の二刀両断「世の中バカなのよ」